マイ練習場が1月に閉鎖され6月に別の場所で再開されることになった。今まではマイ練習場と回数券が共通のもう一つの練習場の二つしか使ってこなかった。別の練習場は地下にあり狭くて好きじゃない。そこで代替練習場を開拓する必要に迫られた。
有名な練習場ではシャドウお断りのところもあり、東京では狭かったり時間制限があったりと見学さえしようと思わない練習場ばかり。地価の高い場所ではビジネスとして成立しにくいのは理解出来る。そこで対象エリアを広げ、ネットで探して候補を絞り、試しに行ってみるというジプシー生活がこのところ続いている。
平日と日曜の週2回というパターンは継続したいので、出来るだけ平日と日曜2回行ってからそこを代替練習場候補とするかどうか判断しようと思う。現在まで4つの練習場に行ってみた。今までマイ練習場しか知らなかったので練習場にはそれぞれ一長一短があることが今回初めてわかって新鮮であった。
さてここまでは前置きでここからが本文なのだが、想像をはるかに超えた練習場に遭遇して驚いた事件を紹介したい。
今回の練習場は全て今までのマイ練習場よりかなり遠い場所にある。即ちどこに行くにもかなり不便になる。
そのうちの一つ、都営地下鉄に乗って混雑した車内がいつの間にか空いて地上を走り、大きな川を越えてF堀という辺鄙な駅に降り立った時にはそのまま帰りたくなるくらい悲しい気分に陥った。どうしてこんな寂しい場所まで来なくちゃいけないんだと後悔しつつ歩いて、あるべき場所に着くとかなり安普請の4階建ての建物には化学工業の会社名がそのまま残っている。見たところ倒産した会社の事務所建物を他目的に転用していることがすぐにわかった。1・2階は外国人子弟の私設保育所のようで、3・4階が目的のダンス練習場らしい。
最初に行ったのは平日で他に客は皆無で貸切状態。しばらくすると何組かやってきて受付にいた男性を含め数人の教師がそれぞれペアレッスンを始めた。グループレッスンもあるようだが生徒はたった二人。どうも教室のレッスン場としての利用がメインで自主練習目的の利用は少ないことがわかった。それにしても利用者が異常に少ない。それでも賃料が安いのでビジネスとしてやっと成立してるのかと余計な心配までした。この日は異常に空いてるという印象だけで終わった。
そして問題の日曜日に行った時の話になる。オープン直後に入ったが既に1組のペアが練習してる。いつも貸切状態で利用してるのか隅の一角にカメラを置いて撮影してる。マイ練習場では撮影禁止であったし、赤の他人のカメラで自分の練習が意図せず撮影されてると思うと非常に不愉快な気分になった。しかし新参者なのでぐっと我慢。
日曜日はレッスンも少ないのか前回にもましてガラガラ状態が続き、常時2~3組しかいない。どの組も2時間程度で帰っていく。夕方4時頃からはその人達の姿も消え、自分一人の貸切状態となった。こうなると設備のお粗末さや床の清掃不足で靴の裏が異常に汚れることも気にならなくなり練習に気合が入った。
しかしそれもつかの間、1組のペアレッスンが始まった。教師は受付にいた年配の男性でその態度からオーナーのような感じ。生徒と教師はかなり親しげに話しつつこちらのことを無視して突然流れていた音楽を止めた。さすがにムッとするが続きを観察しているとダンスとは関係ないクラシック音楽のCDを流し始め、オーナーが生徒に自慢している様子なのだ。ここまではやっと我慢して様子を観察していたが、レッスンに合わせたスタンダードの音楽をかけ始めた。こちらは音楽のローテーションに合わせ、靴も履き替え種目の推移を頭に入れながら鏡の前で練習していたのだ。この異常事態にたまりかね、抗議の意思表示をすると、オーナーらしき男性は当然のように悪びれた様子も無く「レッスンなので・・・」と言うだけ。
レッスンが入ったら利用者がいても無視して優先します・・・なんてどこにも断りが無い。あったら少ない利用者がもっといなくなるに違いない。おまけにレッスン中は必要以上の大声で室内を動き回り、こちらは逃げるように避けながら練習する始末。まるで早く帰るよう嫌がらせをしてるような印象を受けた。
この練習場の印象をまとめてみると、生徒の少ない教室が副業で練習場としても公開してる。だから当然の如く上客である生徒の利用が優先され新顔の利用者は邪魔者扱いされるのだ。
こんな練習場でも使い道はある。とにかく空いていれば設備・サービスのレベルがどんなに低くても気にならない人にはうってつけだと言える。
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