個人レッスン開始から3年経過その2

モダンとラテンを別々の先生にしたいというのが基本路線として最初からあった。というのも講習会の先生がモダン種目の時には身のこなしが素晴らしいのにラテン種目の時には身のこなしが今ひとつで、調べるとA級というのはモダンだけとわかったのである。この頃にはYouTubeDVDでも研究していたのでそれくらいの見分けは出来るようになっていた。

先生に求める条件は「徹底的に基本重視のレッスンが出来る」ことであった。ダンスに詳しい知人は「基本を始めると何年かかってもそれだけになって金の無駄」と忠告してくれた。他に条件ではないが出来れば男の先生が望ましいと思っていた。過去の自分が試行錯誤したことを糧に引き出しを沢山持っているはずで、僕に対するアドバイスなんか朝飯前のはずと考えたからだ。

こうして教室巡りをしていて感じたのはこの業界の異常な体質である。お金を出すのは生徒の方なのに教える教室側の経営面の都合だけが最優先され、生徒は一方的に不利な条件を強要されている。大先生経営の教室ほどその傾向が強く一般社会の常識が通用しない異常なコミュニティが形成されている。一般社会を経由せず若い頃からダンス業界にしか身を置いたことのない、各団体のボスが経営する教室は全部腐ってると感じた。







こんな腐りきった業界の中でも救いはいくつかの教室で社会通念が通用すると知ったことである。この中からモダンで一つ、ラテンで一つの教室を決めて通い始めたのが前述の6月16日(モダン)ということになる。


モダン、ラテン各週2回の体制でスタートした。理想としてはレッスンの間に自主練習を必ず挟むようにしたかった。即ちレッスンー自主練習―レッスンの繰り返しということだ。ところがこの頃は練習場に通うという選択肢が思い浮かばなかった。練習場というのは競技選手の上級者だけが行く場所で初心者のシャドウ練習は門前払いされると思い込んでいた。だから講習会の後で2時間ほど同じ会場が自主練習で使えるので、週に1回2時間しか練習出来ず、理想サイクルが完成しない時期がしばらく続くことになった。




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