今年のOpernballも華やかでした

 年間300回も開催されるウィーンの舞踏会の中で、ひときわ豪華で伝統と格式を誇るのがオペラ座舞踏会「オーパン・バル(Opernball)」である。これは1877年に開催されたフランツ・ヨーゼフ1世主催の「皇室オペラ座の夕べ」の流れをくむという。大統領をはじめ、貴族、政治家、財界人、芸術家のトップたちに加え、世界中から多くのゲストが招かれる。この一夜限りの宴のために、専門のオーガナイザーが1年がかりで準備にあたるということだ。
 とびきり豪華なオペラ座舞踏会の入場料は約3万円から。バルコニーのボックス席ともなると100~200万円となる。ドレスコードも厳格で他の舞踏会なら男性の場合タキシードでも許されるが、「オーパン・バル」だけは燕尾服着用が義務付けられている。

 ウィーンっ子なら誰でもワルツが踊れるという。中・上流の家庭では、14~16歳になると由緒ある「エルマイヤー」をはじめとするダンススクールに通い、ひと通りのダンスを習得するのだそうだ。

 オペラ座舞踏会の当日。夕方から、オペラ座付近の交通規制が始まる。「豪華すぎる。時代にマッチしない」と抗議行動をするデモ行進も毎年の恒例となり、逆にいっそう気分を盛り上げる。

 オープニングはこの年、社交界にデビューするデビュタントの男女がペアになって踊るワルツだ。デビュタントは大体16~18歳の高校生で、オーディションで選ばれる。


・・・と以上のような中世そのままの儀式にのっとり夜明けの4時ころまで続く宴が今年も2月5日に行われた。これが終わると舞踏会シーズンも最終盤にさしかかる。

 そして今年の様子が早くもネットにアップされた。62分という長編なので見るときには覚悟が必要である。デビュタントの中にもバレーダンサーの中にも日本人がいる。中国人か日本人か見ただけではわからなかったのが、アナウンサーが「ヤーパン」と何度も言うのでわかる。東洋人は珍しいのかカメラのアップで家族らしき人達がボックス席で応援している様子も写されている。






Wiener Opernball 2016/The Opening





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